「能作のマテリアル~その3~」

2014-02-13

3. 青銅

青銅は銅を主成分として錫を含む合金のことをいいます。
一般的にはブロンズ(bronze)といわれ、砲金とも呼ばれることもあります。

オリンピックの銅メダルも青銅(bronze)でできています。
日本においては、十円硬貨がポピュラーな青銅になりますが、
十円硬貨のように銅の純度が高く、錫の含有量が少なければ、
純銅に近い赤銅色になります。

歴史的にみれば非常に古く、紀元前2000年ごろの
メソポタミア文明のころには既に使われいたと考えられており、
日本では紀元前300年ごろには、
稲や鉄とともに中国から九州に伝来したといわれています。

銅鏡や銅鐸も青銅でつくられています。
銅鐸はつくられた当時は黄金色をしていたといわれています。
銅鏡は強靭な赤銅色で鋳造されていたといわれ、
平らな面を水銀で磨いてアマルガムという合金を
表面に生成させて鏡面としていたのが主流とみられています。
そして、年月とともに大気中で徐々に酸化して表面に炭酸塩を生じ、
よくみられる緑青色の青銅となります。
表面に炭酸塩を生じた状態になれば、青銅はそれ以上腐食しません。

日本では、奈良の大仏や長崎の平和祈念像が青銅で鋳造されたモノとして有名です。

能作ではその性質を生かし、苔盆栽シリーズや建築金物、
オブジェなどに青銅を用いています。

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